初夏にぴったりの爽やかでピュアなアルザスワイン。厳選した14種類をフェア期間にご用意いたします。
アルザス地方といえば、フランスの白ワインの銘醸地として知られています。
フランスワインでありながらドイツワインによく似た特徴を持ち、細長いワインボトルが目を引きます。
そんな「アルザスワインの魅力」をご紹介いたします。
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フランス北東部、ライン川をはさんでドイツとの国境沿いに位置するアルザス地方。首府はストラスブール。
農産物のほか、鉄や石炭を産出する豊かな土地のため、かつてフランスとドイツの二国間でその領有権が争われました。ドイツ領だった時代も長いため、ドイツに似た独特の街並みや文化、郷土料理など、ドイツの影響を強く受けています。ワインにおいても、ブドウ品種、フルート型の瓶、ラベルの品種名表示など、フランスの他の地域とは異なる独自性が強くみてとれます。
ブドウ畑はヴォージュ山脈とライン川にはさまれたエリアに伸びており、北はヴィセンブールから南はタン(厳密にはその南のラインバック)まで距離にして170㎞、幅1.5~3㎞の帯状に広がっています。
ブルゴーニュよりも北に位置しています。
ヴォージュ山脈が西からの湿った風を遮断するため、フランスの中でも特に降雨量の少ない産地です。山を越えた風はフェーン現象を引き起こし、暖かく乾燥した 半大陸性気候となっています。
夏と冬の寒暖差が激しく、ブドウ成育期は太陽に恵まれるため、ゆっくりと熟したブドウを収穫することができます。
フランスのほかの地域に比べると、冷涼な気候 のため、繊細さや清々しい酸、透明感のある味わいのワインが生み出されます。
恵まれた気候条件のおかげで、フレッシュなワインから、長熟ワイン、スパークリングワイン、デザートワインなど、バリエーション豊かな素晴らしいワインが数多く造られています。
土壌は「モザイク」と表現されるほど多様。
花崗岩と片麻岩、シスト(結晶片岩)、火山性堆積岩、砂岩、石灰質、石灰の石ころが混じった泥灰質、砂岩の石ころが混じった泥灰質、粘土と石灰と砂岩の混合、石灰で固められた石英の粒子、粘土がちの泥灰質、崩積土、沖積土、黄土と、ひとつの村に4、5種類の異なる土壌が見られます。
アルザスは、白ワインにとっての“黄金郷”。
生産量の90%以上を辛口の白ワインが占めていますが、甘口の白やスパークリング、近年ではピノ・ノワールも注目されています。
リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ミュスカ、ピノ・グリが主要4品種ですが、シルヴァネール、ピノ・ブラン、シャスラ、オーセロワなども栽培されています。
主として「モノセパージュ」(単一品種で造られたワイン) で造られ、ドイツの影響もあり、エチケットにはブドウ品種名を表記しているものが多いです。
アルザスは、フランス全土に比べてもビオワイン、ビオデイナミワインといった ヴァン・ナチュール(Vin Nature) が多い産地です。
降雨量が少なく乾燥した気候は、ブドウが病気にかかりにくい環境であり、農薬や化学肥料の使用を控える栽培が、他の生産地よりも比較的容易に実践できるためです。
アルザスワインは戦後長く、大量生産の日常消費ワインを造ってきました。そのため1980 年代まで著名なドメーヌはなく、アルザスワインの名声を高めたのはヒューゲルやトリンバックといったネゴシアンでした。
しかし、1990 年代に入り、アルザスにビオディナミの波がやってきたころ、フンブレヒトやダイスなどのドメーヌが存在感を増してきました。
現在アルザスでは、栽培や醸造で自然なワイン造りをする生産者が増えています。
「減農薬栽培」、「リュット・アンテグレ」(農薬使用はできる限り避け、天敵を利用した生物防除や物理的防除)、「有機農法」、「ビオデイナミ農法」など様々な選択肢の中から、その信念や専門知識に応じて栽培方法を選ぶことが可能となっています。
AOCアルザス グラン・クリュ (51)
ヴォージュ山脈の支脈の丘陵地の険しい斜面に、51のグラン・クリュがあります。標高200~400mで、壮大な眺めが楽しめます。 アルザス地方のワイン総生産量の4%と極少量!
AOCクレマン・ダルザス
シャンパーニュに続き、フランスの一般家庭で最も消費されているAOCスパークリングワインです。 シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で、ボトル内で自然に泡を造り出します。
AOCアルザス
AOC アルザスは、単一品種から造ることができます。その場合、ブドウ品種名をラベルに記載することが出来ます。複数のブドウ品種をアサンブラージュ(混醸)して造ることもあり、その場合は「エーデルツヴィッカー」(Edelzwicker)と呼ばれます。
「アルザス型のフルート瓶」と呼ばれる「ラン県産ワイン」特有のボトルを使用するとこが、規定によって義務付けられています。
AOC ヴァンダンジュ・タルディヴ
遅摘みのブドウを使って造られるワインです。 リースリングやミュスカ、ピノ・グリまたはゲヴゥルツトラミネールなどの品種を通常の収穫期より、遅い時期に収穫するこで高い糖度のあるブドウが収穫できます。
AOC セレクション・ド・グラン・ノーブル
貴腐菌が付着した果粒を手摘みで収穫したブドウだけを使用して造られた、甘口の高級ワイン。
AOCアルザスまたはAOCアルザス グラン・クリュのラベルに合わせて表記することもできます。
スパイスと一緒に塩漬けして乳酸発酵させた千切りキャベツを「シュークルート」と呼ぶこともありますが、そのキャベツを使った煮込み料理を指すのが一般的です。 アルザスの家庭の味として親しまれているシュークルートには、リースリングのような果実味が繊細で余韻の長い辛口白ワインがぴったり!
薄く伸ばした小麦粉の生地に、チーズを塗って具材をのせてパリパリに焼く。まるで薄焼きのピザみたいな見た目です。「アルザス風ピザ」とも呼ばれています。
窯の炎を利用して焼くことから、「炎のタルト」という意味の「タルトフランベ」と名付けられました。
アルザスの白ワイン全般によく合います!
肉と野菜の白ワイン蒸し。
クリスマスなどの特別な時に食べられているというこの料理は、かつて、この地方の主婦達が材料を入れた鍋をパン屋に預け、パンを焼いた後のオーブンの残り火で調理してもらったことがその発祥といいます。 Baeckeoffeはアルザスの方言で「パン屋のオーブン」 の意味。
アルザスの赤ワイン、ピノ・ノワールと。果実の厚みのあるピノ・グリともよく合います。
アルザスの中心地、ストラスブールはフォアグラの産地としても有名です。 アルザス産は脂がさっぱりとして、きれいで繊細な肉質が楽しめるのが魅力。 最もポピュラーな組み合わせは、フォアグラとゲヴルツトラミネールのペアリングです 。甘みのあるソースを添えると、デザートワインにもぴったり。生胡椒を添えると、ゲヴルツトラミネールが持つスパイスの香りが一層盛り上がります。
フランス・アルザス地方発祥の発酵菓子。
中心部分が空洞になっている山のような独特の形をした型で焼き上げます。 マリー・アントワネットの大好物だったというお話もあるほど古くから親しまれ、クリスマスをはじめ祭事の度に食されています。
しっかりと糖度のあるデザートワインとの相性は抜群!
ウォッシュチーズの代表格。 アルザス、ヴォージュ山脈にあるマンステールの谷で修道士たちが造ったのが始まり。 表皮にはウォッシュタイプの独特の強い香りがありますが、中身は食べてみるとねっとりクリーミー!
定番の組み合わせはクミンシードを添えて、スパイシーなゲヴュルツトラミネールと。純米酒系や生酛系の日本酒にもぴったりです。